2015年9月5日土曜日

子供の成長 Part2


- ライバル -

 

今回の木崎湖合宿に参加した男の子。木崎湖前後合わせて延べ1ヶ月を河和の合宿所で過ごしました。

夏休み特訓の小学4年の彼。家族もいない他人の中でひとり合宿をこなしました。

他人の中で生活し可愛いがられる事も、現代には少なくなった素晴らしい人間教育だろう。

 

1ヶ月におよぶ合宿生活。24時間他人との生活。自分を飾ることは出来ません。

素の自分をさらけ出すことになります。

甘えられる父も母もいない中、一人、自分や周りの人と向き合わなければならない環境。

すべて自分で解決しなければならない中で、叱られたり可愛がられたりしながら強く逞しくなっていきます。

 

彼が夏休み特訓を希望した理由はライバルである友人に負けたくなかったから。

もっと上手くなりたい。その一心。

ジュニアスクールではライバルと目されるグループが現在3つあります。

第一期生の男の子三人。これはお互いライバル関係がしっかり出来上がっています。

負けて悔し泣きして不貞腐れる子。次に立ち向かうのに少し時間がかかります。

もう一人は負けてもじっと耐えメラメラと内に闘争心を燃やし次へすぐに繋げる子。

そして負けても表情に出ず飄々としていますがいつのまにかライバル二人にスーッと近づく子。

其々にお互いを良きライバルとし、切磋琢磨しながら成長して友情を育んでいます。

 

もう一つのグループは小学校1年生。こちらも男の子3人。

こちらはまだライバルのひよこ。ライバルとして切磋琢磨するにはもう少し其々の成長が必要なようです。

 

3組目は5歳児の男の3人。こちらは3歳、4歳からジュニアスクールに参加しました。

こちらはまだ生まれたてのヒナ。ライバルになるにはまだまだ長い道のりが必要です。

 

本能通りに行動する子供達はすぐに競争したがります。だから「競争」と云うのは本能的行動。それを使ってお互いに「進歩」を促しているのです。

同じ困難を乗り越える者同士、相手の辛さも良く分かる。

だからお互いに気持ちの支えにもなれる。他人を思いやり、弱い自分を励ますことも出来るようになる。

ジュニアスクールの子供達はライバルの存在を糧にしてお互い切磋琢磨し進歩を続けています。

 



 


戸塚ヨットスクール 幼児部主任コーチ 境野 貢


 
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